株式会社細野晃義写真事務所・細野晃義行政書士事務所のホームページ

  • 第二回ワークショップ無事終了。

    先日の日曜日は当事務所主催の第二回ライティングワークショップでした(←写真業っぽいことやってるでしょ?w)

    今回も四名の方にご参加頂きありがたい限りでした。そして四名中三名が専業ではないにせよ仕事で写真を撮っている方たちでした。また、残りの方は趣味ながら積極的に撮影を楽しんでいる方で、内心ご満足いただけるのかドキドキしてしまいました(料金も前回の「倍」ですし)。

    当然、ブログの読者なので、一応前提と言いますか、共通言語を持っていると思いつつ始めるのですがやはり最初は私自身も緊張します。ひとまず終了後の感想メールを拝見した感じではご満足いただけたようで一安心です。

    また、参加された方たちは皆さん「目的意識」がはっきりしているのでこちらもいろいろと具体的に教えることができる。やはり少人数でやる意味はこういうところにあるし、人の課題を知ることは参加した方たちの新たな発見にもなります。

    だってね、うちのワークショップで教えていることって他では「絶対」やってないからね。

    それで終わったあとに当事務所のパートナーともいろいろ話していたのだけど、プロカメラマンの仕事がないとか、撮影単価下がっているとかネガティブな話をよく耳にするのだけど、私たちはその「真逆」のことを考えている。ビジネスチャンスとしては;

    ・写真需要は今後も増える。

    ・撮影単価は下がる。

    ・企業の写真需要は内製化が進む。

    ザックリこの三点。

    詳細について書いてもまだ誰も理解できないと思うのだけど、今現在の当事務所のビジネスモデルはこの三点を軸にしているわけ。

    まぁ、それにしてもワークショップが終わった時の達成感と疲労感はかなり良いですよ。もうねグッタリだけど心地よい疲労感です。

    来月も「第三回」を実施予定なので今から楽しみです。


  • 来月大阪行きます。

    なんというか日々忙殺されているわけでもなんでもないのですが、個人事業主ゆえ「起きている限りオン」なので常に何かしら考えたり作業したりしている。ブログを更新しようと思えばできなくもないのですが、最近「書けない話」のほうが多いのです。

    それで無難なお題で書いたところで意味はないので無理して書かないわけです。

    さて、そんな話はさておき。

    独立して以来いろいろな意味で「移動距離」が激減しておりまして、正直なところあまりよろしい傾向ではない(ここ二年くらい海外も行ってないし)。

    そんな折、来月大阪に行くことになりまして、今回も0泊3日とかいう強行スケジュールだと思います。

    何をしに行くかと言いますと、大阪に某任意団体の勉強会組織がありまして、そこで講演と言いますかプレゼンをしに行くのです。会員制の勉強会ですので一般参加不可です。

    それで写真業のオッサンがそこで何を話すかと言いますと、ブログでは一切書いていないような当事務所のビジネスモデル、ビジネススキームについて「生々しい数字」を交えて話すのです。すなわちリアルタイムに進行している事業の成長(?)過程を語る、のです。

    そしてこれって当事務所にとっても重要視している活動で、実は昨年も同様のお題で話しているのです。なので参加している人たちは「昨年からの過程」を聞くことができ、私もそのために情報を整理します。

    年に一度、自分の事業を整理し、第三者に伝えることに意義を感じています。ましてや当事務所のような零細個人事務所にそんな機会なんて滅多にないですし、一年を通して緊張感を保つ動機にもなります。

    それでね、このプレゼンの難しさは「バカ真面目に語る」とダメなのです。。。

    どういうわけか伝統的にここの勉強会のプレゼンには「笑い」を入れないとダメなんですよ。

    期日まで一ヶ月ほどあるのですが、この資料作りというか「ネタ作り」が大変です。

    「資料」ではなく「ネタ」というのがミソです。


  • 誰のお金か。

    概念と言いますか、観念と言いますか、「お金」にはいろんな種類があると思っている。

    例えば同じ「千円」があったとしても人それぞれ価値観も違うし、出所も違うというようなニュアンス。

    私は一応事業主だし、サービス業だし、自ら作ったサービスを売っている。当事務所の事務所概要に書いている内容というのはこの辺の考え方がベースとなっている。

    使い古された概念というか、今時こんな言葉聞かないんだけど、ビジネスのお金の流れには概ね三つあり;

    ・BtoB:法人と法人の取引
    企業が事業を遂行する上で必要な取引。仕入れや販売などで買う人や売る側の意志決定する人が「実際に利用するサービスや商品ではない」場合が多い。いわゆる「会社の金」ってヤツね。

    ・BtoC:法人と個人の取引
    これは買ったサービスや商品を実際にお金を払う人が利用する取引。商店やスーパーで買い物をするのもそうだし、住居を買ったりするのもこの類の取引。

    ・CtoC:個人と個人の取引
    売り手、買い手の双方が個人の都合で行われる取引。典型的な例としてはフリーマーケットやネットオークションが該当する。買う方も売る方も責任の所在はその取引に関わった個人に帰属する。

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    お金の基本的な流れってこんな感じだと思います。

    それで現在の当事務所の収益の柱は「BtoC」なんですが、今年は「BtoB」に力を入れる方向で動いている。ただ、世間の99%は漠然と「儲けよう」と必死になっているわけです。

    「漠然と儲けようと必死」なのはいいんですが、それってどこかで破綻する考えなんじゃね?といつも思うんです。それで当事務所は偶然「BtoC」に力を入れているわけではなく、意外と戦略的に力を入れている。

    理由はシンプルなのだけど、実際に利用する人がお金を払うサービスで蓄積された信用は事業運営上の強み、になると思っているから。

    ただし、これが浸透するにはすごい時間がかかり、そして実に儲からない。時間をかけて育った事業や収益基盤というのは突然衰退する可能性が低いというメリットがある一方、そう簡単には軌道に乗らないし、育たない。

    軌道に乗せづらい一つの理由は「自分のお金」というのが大きい。誰しも自分のお金を使う時は慎重だし、損をしたくはないのだ。

    一方、BtoBの場合は得てして「他人のお金」というか「自分に帰属しないお金」だから意志決定プロセスがゆるいことがままある。意志決定する権限はあるが「自分の財布」ではないからだ。しかも「会社の経費」というのはどこの会社でも自分の財布のお金よりも扱いが雑である。

    また、(ちょっとクドイ話になるけど)法人のお金、個人のお金、この両者の性質はいささか異なる。

    千円は千円だろ?

    と思われるかも知れないが厳密に言うと「違う」のである。

    企業が支払う「千円」というのは同一事業年度内の収益から払われた場合は「経費」なので「非課税」である。しかし、個人、特にサラリーマンの払う「千円」というのは所得税が源泉徴収されたあとの「千円」なので課税後の「千円」で本質的には企業の払う「千円」とは違うのです(※この考え方は経営者ならピンと来ると思うけど)。

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    別にこんなことを考えなくても商売なんてできるので、私が考えすぎていると言える部分ではあるのだけど、意外とこうしたことを気にしながら商売している。

    日々漠然とビジネスをしている人は一度この「誰のお金か」を意識してみると、それだけで今までやってきたことが違って見えると思う。

    また、サラリーマンは自分の給料の源泉はどこか?を考えるのも良い。特に「給料が安い」と嘆いている人にとってこの部分を一度見直せばなぜ「給料が安いのか」が理解できると思う。

    まぁ、ただそうは言っても「給料が安いと嘆く人」というのはこうした分析をしないので給料が安いままなんだけどね。


  • 撮影料についての私見

    今日は週末にも関わらず、シビアに撮影料金について私の私見を書きたいと思いますw

    まず;

    ●「撮影料はいくらですか?」

    時折ですが、唐突に;

    「撮影料はいくらですか?」

    と聞かれます。これは聞く側も聞かれる側も心当たりのあるフレーズだと思います。

    でね、実のところこれって「答えようのない問い」だと思いません?一応当事務所規定の料金設定はあるにはあるのですが、それを答えて受注した試しがない(笑)

    それで結局どうせ受けられないのなら最初から;

    高いです、しかもベラボーに♪

    と言うことにしている。

    だってそもそも何を撮るのかどこで撮るのか、何カット欲しいのか分からないのにそんな半ば興味本位で聞かれた質問に答えても良いことなんてない。

    結局のところ「工数商売」なのでどの程度の手間や難易度か分からないのは請ける方も怖いのだ。なので撮影を依頼するときは(私に限らず)「具体的な撮影内容を伝え、そして可能であれば予算も伝える」のが正しいと思う。こうして聞かれれば相手も「高い安い」ではなく、「損得で判断」してくる。結局のところカメラマンも人間であり、あくまで商売なので自分の都合だけで商売できないことは知っている。たまたまその日が空いていたり、自分にとって何かしらプラスになるなら受けてもらえる可能性がゼロではないと思う。

    この辺に「撮影料がブラックボックス」の理由があると思う。

    また、雑誌やWeb媒体のような場合、社内やその部署で写真に使える予算が決まっていることがほとんどだと思う。日々大量のビジュアルを扱うのにカメラマンごとに撮影料を分けていたら手間がかかって仕方ない。なので当然高い媒体、安い媒体が出てくる。でも、そういうところから仕事を請けているカメラマンがいるということは前述した事情と整合性があると思う。

    ●「撮影料が安くなって廃業するカメラマンが増えている」

    これってすごい他力本願というか時代錯誤な考えなんだけど、そもそもフィルムからデジタルに変わって写真撮影のワークフローが180度変わったという点を考慮して言っているのか聞いてみたい。

    私は40歳だが完全に「デジタルネイティブ世代(デジタルでしか撮ったこと無い世代)」である。むしろフィルムで撮ったことなんて数回しかない。そしてフィルムがメインの時代だとフィルム代やポラなどの撮影資材のコストが相当かかっていたし、フィルムはデジカメと違い撮り直しもできず、当時のカメラマンは「先生」と呼ばれ、完全に「職人技」だった。むろん納品まで最低でも2~3日かかっていた。撮影料は「著作物を扱う」という理由も手伝って今とは比べものにならないし、「レンタルポジ」(今では「ストックフォト」とか「素材集」と言われているもの)なんて写真一枚で年間一億稼いだというカメラマンがいたというのも聞いたことがある。

    一方、デジタルになってどうか?

    撮ればカメラの液晶モニターで確認できるし、撮り直しも無限にできる。記録媒体もハードディスクや光学ディスクなどコストも安く、かつ大量に保存ができる。しかも納品に至っては「即日納品」も普通である。私の場合、午前中に撮影したデータを夕方にはFTP経由でクライアントに渡すことは普通にある。これだと物理的な「発送作業」もない。

    要するにフィルム時代よりも明らかに「工数が激減」しているのだ。こういう労働集約ビジネスというのは「工数=時間=コスト」なので工数の減少はコストダウンの重要な要因である。

    すなわち、フィルム時代と同じ撮影料金を取ろうとするほうがそもそもの間違い。技術革新というものは何かしらのコストが下がるからメリットがあるので、そういう意味では時代の流れとして何一つ間違っていない。

    しかも、毎年日本国内だけで1,000万台のデジカメが流通し、携帯電話にも高性能なカメラが付いており、「一億総カメラマン時代」の現状においてぶっちゃけ「写真撮影」というのは特別なものでもなんでもない。そしてそのイージーさゆえに安易にカメラマンを志す人たちが多く、結局大量にカメラマンが存在しているらしいがイージーさを勘違いして入ってきた人たちが勝手に自滅しているとも言える。

    違いますかねぇ・・・。

    ●「出版不況で仕事が減っている。」

    バカも休み休み言って欲しいものだが本気でこう思っているカメラマンは多いんではないだろうか。

    まず、その辺の書店に行って見るとわかるのだけど「写真を一枚も使っていない書籍」というのは一つも無い。むしろ、多種多様の書籍、雑誌、ムック本など写真が満載のものばかり。

    あと、雑誌以外にWeb媒体や電子書籍などでも写真を目にしない日はないわけで、「撮影業務」ということで言えば別に紙媒体に拘る必要も無いと思うけど。それに今後ますます「写真の需要」は増えると思います(あくまで私見)。

    ●「商品撮影一点200円」

    某ブログで見かけたのだが、商品撮影一点200円、6点で計1,200円の仕事を請けるかどうするか悩んでいるカメラマンがいる、という話。

    こういう話は意外と普通にあるし、こうした話は写真業界に限らずどこにでもある話。ただ、撮影業務という点に関して言うとこの仕事を出しているほうに悪意はなく、「やる奴がいるからやらせやっている」ということだろうと思う。

    これはこういう仕事を発注する側が賢い(?)と言える。

    結局のところこういう仕事を請けるカメラマンというのは自分で自分の首を絞めているということに気付かずやっている場合が多い(不勉強なだけとも言える)。普通は採算なんて合わないと考えるべきだがそういう仕事を請けてしまっていることに疑問を持つべきだと思う。ただし、本人が納得しているならそれで良いと思う。

    ちなみに「好きなことやっているから儲からなくても良い」というのは理由にならないし、むしろ「逆」だと思う。

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    自戒も込めて敢えて書くと、結局のところ「いい写真」とか「綺麗な写真」って誰でも撮れる時代なんですよ。実際私のワークショップでライティングのセットさえしてしまえば参加した人たちは皆さんちゃんと撮りますし、私が撮ったから特別何かが違うってこともない。

    ただ、そうは言ってもポルシェに乗っているカメラマンもいれば電車で移動しているカメラマンもいるんです。こういう状況は現在の特徴かと言えばそんなことはなく、昔からこうした「差」はあるし、これからも変わらないと思います。

    ご参考まで。

     


  • ワークショップを終えてみて(備忘録)

    先日、当事務所主催のワークショップを開催した。

    構想から実現まで二年ほど要したことになるのだけどひとまず一つ当事務所の事業活動が進展したことは素直に嬉しいところ。

    実際やってみるとやはり予想と違っていたり、「ここまでやろう」と決めていたところまでやれなかったりいろいろ反省点や改善点もありつつ今後に活かすことになる。

    それでワークショップの企画と言いますか、パッケージングを振り返ってみる。

    ●人数

    5名を定員にしていたのだけど、実は「4名」で応募を締め切った。なぜかというと過去のテストで懸念材料として挙がっていたのは人数で、当事務所スタッフ入れても5~6人前後が限界だろうということ。また、ハンズオン形式なので一人一人に実際に撮ってもらう、個別の質問や余談などをする上で大人数だと時間的に厳しいというのは最初から予想していたのでね。

    ただ、少人数で参加者それぞれは「初対面」なので場の空気が馴染むまで時間を要するのがデメリット。同じ目的で集まっているので馴染むまでに時間はかからないのだけど、そうは言っても初対面というのは誰でも最初はやりづらい。この「馴染むまでの時間短縮」をどうしていくかは一つの課題。

    ●価格

    今回は一回目ということで特別価格で実施したのだけど、ぶっちゃけ次回以降は価格を上げるつもりでいる。少人数制なので数を集めて開催できないのと、ドタキャンされてしまった場合は経営的につらい。引き続き定員5名で開催予定だけど、やはり少人数制というのは参加者にかかる経済的な負担が大きくなってしまうのはデメリット。

    ただ、こうした経済的な負担を踏まえた上で開催するので「価格<価値」となるべく知恵を絞っている。要するに支払った価格以上の価値が無ければ意味がないし、参加して良かったと思ってもらえるよう努力したい。

    なんせワークショップといえどもビジネスだし、顧客満足度が大事。

    ●企画(内容)

    当事務所のワークショップのコンテンツはすべて「モジュール化」している。これはこれで一つのノウハウなのだけど、最初に参加者に内容とゴールを伝えるスタイルを採用している。これは漠然と参加してもらうのではなく、「次にどういうことをやるのか」を伝えておくことで理解の手助けにしてもらうのが目的。

    そしてそれぞれのモジュール化されたコンテンツは恐らく日本では誰もやっていないのではないだろうか、と思うし、正直なところかなりいろいろな情報を詰め込む感じで進める。

    また、実際に参加者にはセットされているライティング機材を好きなアングルで撮影してもらい、今後の「資料」として持ち帰って貰っている。メモを取るのもいいのだけどメモよりも実際に撮影した写真を「記憶の目次」として使ってもらい、聞くこと、見ることに集中して欲しいから。

    ちなみに今回ご参加いただいた方から頂いた方たち頂いた感想メールを読んでいると情報量の質と量にご満足を頂けたようで安堵している。今回は初回だったので私も要領を得ていない部分もあり、まだ情報密度を高める余地がある。

    将来的にはもっとハイエンドユーザーというかプロ向けのコンテンツも企画中。ただ、現時点では基本理論重視を変えることはない。なんせ「基本は奥義」だし、当たり前と言われればそれまでの内容でもクドクド繰り返して行くつもりでいる。

    ●品質(私の口調や雰囲気、コンテンツの質)

    終わってからパートナーと反省会をしているときに指摘されたのだがどうも私の口調は好き嫌いが分かれるらしい。確かにこれは初めて言われたことではなく、時折言われることである。

    改善すべきは改善するけど、「細野晃義写真事務所」主催で「細野晃義」がやっているのだからその点はご了承いただきたいという気もする(笑)それにわざわざ交通費かけて来て貰っている参加者(お客さん)に対して不快な思いをさせたいのではなく、こちらも必死で伝えようとしているのでね。

    なお、コンテンツ自体の質としてはけっこうレベル高いと言いますか、日本国内で流通している書籍の情報よりも良質なんじゃないかと思っている。私自身カメラ雑誌をさほど読まないので厳密に比較したわけではないのだけど、活字と違って口頭や身振り手振りを加えて説明するので「伝わりやすさ」にメリットがあると思う。

    ●時間

    2時間半を予定していたがやはり時間は延長してしまった。4名なのでいけるかな?とも思ったが一部割愛した内容もあったので次回は3時間ということでアナウンスする。たぶん、それでも時間延長は避けられないように思う。

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    今後は今回の内容以外にもテーマや企画の違ったコンテンツも作れると思った。ただ、いかんせんけっこうな労力と準備が必要なのと、ぶっちゃけどう考えても専業でやって儲かるようなものでもないので月一回の開催しかできず、かつ少人数制と、そう簡単には広まらない。

    いずれにせよ回を重ねることでいろいろブラッシュアップされることは間違いないので地道にコンスタントに続けていけたらと思っている。

    次回は二月に開催予定だけどそろそろ準備をしないとならん。