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料理写真の「今昔」考察

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先日、デザイナーのN氏とちょっと昔の料理本の写真なんぞをツマミにして飲んでいた(この辺はfacebookページにも書きましたが)。

それでいろいろと話をしていて今と昔(昭和から平成初期くらい)では料理写真の撮り方が変わったよねぇ、ということで意見が一致。料理に限らず写真の撮り方というのはその時代を反映するものだがちょっと面白いので試しに撮ってみた。

それで一枚目は「昔風」;

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撮影スペースの問題もあるのだが、要する全体を俯瞰するようなアングルで被写界深度も深い(要は全体にピントが合っている状態。パンフォーカスとも言う。)。

料理の一つずつがはっきりと分かるような撮り方である。レシピがあって、レシピ通りに作って盛りつけるとこうなります、みたいな。写真として悪いわけではないし、別に今でもこういう撮り方をしている写真はある。ただ、「トレンド」としては少ない撮り方なんじゃなかろうかと。

それで次に「今風」;

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ライティングと被写体の位置はそのままでアングルと絞りの数値を変えている。レンズはF1.8、50mmのレンズを使っている。絞りは開放(F1.8)で撮っている。

「昔風」との違いは手前にピントを持ってきて、それ以外の部分はぼかす感じ。どちらかというと「イメージ写真」に近い。また、かなり寄り気味で撮るのもポイント。

それでもっとわかりやすくトリミングすると;

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こういう感じである。

それで「昔風」も「今風」もどっちが良いとか悪いとかではなく、あくまで「トレンド」なので正解なんてない。ただ、街中で見かける外食チェーンやファミレスなどのポスター、あとレシピ本なんかを見ると言わんとしている主旨が伝わると思う。

意外とこうした撮り方のトレンドをつかんでおくというのは大事なのだ。

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