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「適正××」とは何か?

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(写真1:f.2.8 1/60 E-TTL測光 W/B オート)

いきなり変に暗い写真からで恐縮です。

今日は何のお話かと言いますと「適正××」ってなんぞや?というお話である。

皆さんも日常生活の中で「適正××」という言葉を使うことが多々あると思います。たとえば;

・適正価格

・適正露出

・適正体重

などなど。そもそも「適正」の意味は;

[名・形動]適当で正しいこと。また、そのさま。「―な運用」「―な価格」goo辞書より

なんだそうです。しかし、そもそも「適当」もまた曖昧な言葉なんだけど。。。

そこで「適正露出」を例に「適正××」を考えてみましょう。

最初の「写真1」ですが、これはメーカーがE-TTL調光という測光方式で撮影した場合こうなったわけです(※あくまで一つの例なのでE-TTL測光が役立たずということではないので誤解無きよう)。

それで「機械(メーカー)がこうだと言っているんだからこうだ!」と言い切ってしまうのもアリですよね?それにこれで良いと思っている人もいると思います。

ただ、私はちょっと違うんじゃない?ということで;

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(写真2:f.2.8 1/80 マニュアル発光(1/2 +0.7) W/B オート)

自分で感覚的に調整して再度撮り直したわけです。どうでしょう?

恐らくこれでも良いという人はいるんです。世の中そういうもんなんです。ただ、私はこれでもちょっと違うなー、ということでさらに調整して;

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(写真3:f.2.8 1/100 マニュアル発光(1/2 +0.3) W/B オート)

こんな感じで撮ってみました。「写真2」との差が分からないという人がいるかも知れませんが、ただ、こっちが良いという人もいると思います。世の中にはいろんな人がいるんです。

ただ、私はやはりこれもちょっと違うよなー、と思いましたのでさらに;

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(写真4:f.2.8 1/100 マニュアル発光(1/2) W/B オート)

まー、こんなところかなー、もうメンドイなー、という気分になってきます。そしてまたこの露出が良いという人も当然いると思います。

でも、私としてはなんか違うよなー、となりまして、そうかホワイトバランスが違うんだー、ということで;

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(写真5:f.2.8 1/100 マニュアル発光(1/2) W/B マニュアル)

ということでまたしても撮ってみました。個人的にはこんなもんじゃないかと思うんですが人によっては「違う」という人もいます。

ちなみにいずれもISO感度100で撮ってます。

恐らくそれぞれの写真に対して「良い悪い」という意見が出てくると思います。むろん上記の写真は人によって意見に偏りが出てきます。ただ、それぞれの写真の露出に関して「良い」と言う人は「その人にとっての適正露出」なのです。それではなぜこうした「人によって違いが生まれるか?」という点に関して原因として考えられるのは;

・使っているモニタの違い(→使っているモニタで全然違う。今、この瞬間がまさにそうです。)

・目の色認識、明暗認識能力の違い(→普通の人が認識できるレンジは狭い。)

・感性の違い、性格の違い(→興味の無い人には全くどうでもいい話だし。)

などなど多岐にわたります。ただ、間違いなく言えるのはどの写真も選んだ「その人にとっての適正露出」なのです。

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まぁ、要するに「適正××」なんて意外といい加減なもので、せいぜい何かの「平均値」くらいのもんじゃないの?ということです。適正価格にしたって人それぞれだし、適正体重も人それぞれじゃないですか?違いますかね?強いて言うなら経験を積んで「世間が考えるところの適正××」をいくつか自分の中に持つことでしかない。唯一絶対の答えなんて存在しない。ある一定の分母を持つ組織や集団内だけであれば基準となる「適正××」を定量化することは可能だとは思うけど普遍性を持たせるまでには至らない。

たとえば150kgのお相撲さんに「適正体重ではないですね、だって太りすぎでしょ。」という人はいないし(※いるかも知れないが)、2,000万円のフェラーリだって買う人にとっては「適正価格」だから買っているんです(※高い安いはこの場合関係なし)。

なので「適正××」なんてけっこういい加減で「答えのない概念に近い定義」なんじゃなかろうかと思ったわけです。

結局我々は所詮答えの無い世界に生きており、世の中そうそう簡単なもんじゃないよな、とここ数日露出のシミュレーションをしながらそんなことを思ったのでした。

(ご参考)

答えの無い世界に生きるコツ(草案)

「草案」のまま未だにオチが見えてこない。