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最良の写真は最新の写真

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6月に応募した、某コンテストの結果が戻ってきた。

「選外」である(T_T)

こればかりは仕方ない。というか恐らく年齢での足切りあるかもな、あの国内最大級の某カメラメーカー主催のコンテスト。だって、「見られた形跡」ないもの。いずれにせよ相変わらずこういうコンテストには弱いのよね。

さて、そんな話はさておき反省点を考えてみた。

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●タイトルがダサイ?

どうもタイトルがビシッと来なかった。そもそもテーマがあるわけでもなく、撮ってきた写真に後付けで企画を考えているのだから仕方ない。これでも数案あって、結局これに落ち着いた。大変失礼な言い方をすると審査員の人たちの「脳みそレベル」が皆目検討付かなかった。少なくとも私が知っているのは一人くらいであとは知らなかった。私が興味を持つような人たちではない、ということで分かりやすさを優先した。

所詮、既得権と戦うというのは実力云々とは全く違う次元での苦労があるのです。

●量が多すぎた?

このコンテストのレギュレーションは点数制限無し。「そんじゃ力一杯入れてやれ!」ということで総数117点入っている。軽く流して見るだけでもそこそこの時間がかかる。あと、プリントに穴あけてファイリングしたので開きづらいのは弱点だったか。

あと、個人的には少量の写真って見る人に失礼というか、サービス精神に欠けると思っている。目指すは「胸焼けするくらいのインパクト」だし、もしお金を払って見るのなら、量があったほうがお得だと思うが違うんでしょうかね。それに私の写真は数が揃わないと何も伝わらないと思う。

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●作り込みすぎた?

作っている最中もなんか素人っぽさが無い感じがした。変な話が製本したら写真集になるくらいキッチリ作り込んでしまったのだよ。もっとラフな感じでも良いのかも知れない。ただ、私もすっかりいい歳した大人なのでそういうのとはちょっと違うし、「選外」だったときのことを考えて使い回せるようにしておきたかった、という事情もある。いずれにせよ人に見せるものだからいい加減なことはできないし(その割に文字校正ミスったが)。

コンテストの主旨とズレた要因の一つとして「初々しさ」がなかったかも。

●内容がフラット

写真の仕上がりは悪くないのだが、全体的にフラットというか、どうも凹凸のない印象を与えたかも。量が多いので緩急付けた構成にしたつもりではいたが、見る人によっては単調に見えるかも知れないし、自分でもそういう自覚があった。また、私の課題でもあるのだが「あと一歩踏み込めていない」感じが漂ってしまって写真全体に尖ったものがない。上品な大人にはこれくらいが良いと思うのだが、これまたコンテストの主旨とは違う気がする。

良くも悪くも落ち着いていて、上品な感じになってしまったかも知れない。

やっぱこういうときは尖ってないと既得権で生きている審査員にとって選考するタグ付けができないと思う。モヒカンで裸の女の人が首に蛇巻いているような写真がウケるんだろうな。そんなのキ○○イだと思うがそういうサブカルチックな「説明できない分かりやすさ」が時には大事な場合もある。

すべてを否定しないが訳わかんないものを分かったフリすることで優越感に浸る人種というのはいるし、それを「アート」と定義しちゃう世論もあって、それが個性とか主張と言う言葉で安易に定義することにはいささか疑問を持っている(人それぞれの立ち位置で解釈が難しいところではある)。

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さて、総評としては、まぁ、仕方ないか、という感じ。こればかりは運もある。

良かった点も少し挙げると、よく後付けでここまで「成立」させたと感心している。ここに至るまでに企画全体の「ストーリー」が2度ほど変わっている。「自叙伝スタイル」と「セックスとスナップの類似性」。いずれも全く近似性はない。写真の内容から入るか、場所のイメージから入るかなど切り口は本当に多岐に及んだ。この作業には長い時間を要した。

また、予算的、時間的な制約をクリアする上で可能な限り「知恵」を絞った。数回の試作とテストプリントを経てこの形になった。金を使う前にまずは知恵を使うことだ。何事においてもすべての条件が揃うなんてことはない。最小のコストで最大の効果を狙うのが王道だろう。

そうしてこの量と質で最終的に「成立させた」ことに関しては今後の手応えを感じている。

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今後はそこそこの力作なのでお会いする機会のある方には積極的にお見せしたいと思っている。写真もさることながら企画とか構成も前述した試行錯誤のプロセスを知ってから見るとなかなか面白いと思う。

かといってこれが私の最良の成果物かと問われればそれは全く違う。この写真を撮ったときと今では写真との向き合い方も違うし、撮り方も違う。漠然と撮っていたあの時と、明確な課題を持っている今では違う。

私にとって最良の写真は最新の写真なのだ。

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そして実際にご覧頂く方たちには売られている写真集とは違う何かを感じて貰えると思う。それにプリントされたものと画面で見る写真は違うのでその辺の違いも面白いと思う。やはり写真というのはどういう印刷手法であってもプリントを見てナンボである。

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さらに作った本人が直接解説するのもありがた迷惑贅沢な感じがするでしょ?

数少ないHOSONISM読者の皆様にお見せできないのが本当に残念です。

なお、マネタイズするか、営業ツールにするか誰かに売りつけるかはまだ決めていない。