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付加価値と付加機能の勘違い。

たいした話じゃないんですが、すでにテレビを手放して二ヶ月以上経つのですが実際のところなんら不満がない。ただ、過去のDVD資産があるのと、それでもまぁテレビ観るかもなと思って買ったのがこれ。↓

一万円にしてはよくできてるというか、ほんと「必要十分」なのですよ。DVDも観られるし、テレビも想像以上にちゃんと映る。そりゃ今時の国産液晶テレビと比べたら画質は圧倒的に劣るのだけど、テロップや字幕スーパーなんかはちゃんと読める程度の画質です。

しかもポータブルなので持ち運べるので寝るときは枕元、仕事中はデスク横にと大活躍。

もう一台買ってもいいかと思っているくらい。

ただ、こうした現実の消費者ニーズの一方、こういう記事も報道されている。

スーパーハイビジョン「8K」2020年放送開始 消費者「テレビまた買い替えか」の冷たい反応

さすがに「冷たい反応」でしょうよ、そりゃ。だって必要ないんだもん。

日本の製造業というのは「付加価値=付加機能」という呪縛からいつになったら抜け出すんだろうかと思う。結果的に抜け出せずにシャープやパナソニック、ソニーと言った「残念な会社」が相次いで生まれることになる。そして彼らは今も4Kだの8Kだのの技術開発に資金を投じている。

実はこの傾向はカメラメーカーにも言える。

私は常日頃から「カメラはカメラメーカーのものを買え」と言っている。家電メーカーが作るカメラというのはこの「付加機能」が多すぎるのと、「使い手」ではなく「作り手」の理屈で作られているからなのよ。これは今も変わらないと思う。

有名なカメラメーカーのレンズを使い、誰も使わない機能満載で操作を複雑にしている。実際のところコンデジよりも一眼デジカメのほうが使い勝手が良いのですよ。これはコンデジの多機能を操作するのに、「ボタン」ではなく「ソフトウェア」で制御していることに起因する。同じようなボタンを何度も押さないと設定変更ができない。メーカーからするとハードウェアのパーツが少なくなるのでコスト削減にはつながるが、使う側に言わせてみればちんぷんかんぷんである。

一方、一眼デジカメのほうはボタン類が多くて一見難しそうに見えるのだけど、それぞれのボタンにそれぞれの機能が割り振られている(=製造コストは上がる)から使い勝手が良いのです。それでも最近の一眼デジカメも多機能化が進んでいることは事実なので買い換えのときは注意しないとならんのだけど。

いずれにせよ私がここでぼやいてもおそらく日本の製造業は「付加機能路線まっしぐら」だと思うのだけど、家電業界の次は「カメラ業界」にこの影響が出そうな気がしている。

カメラって今は世界シェアの90%以上が日本メーカーなんだけど、コンデジに関して言えばここに負けそうな気がする。

以前、ここの営業担当(日本語だけどおそらく中国人)と話したときに言っていた;

「私たちは日本メーカーのような付加機能を一切捨てて、本当に必要な機能を搭載したカメラを出します。」

実際に触ってみたが価格もリーズナブルで性能も必要十分だった。