




















ニューヨーク初日。JFK空港に着いたのが朝5時過ぎ。寒いとは予想していたが経験したことの無い寒さ。ブルックリンブリッジの最寄り駅であるHigh St.駅を出たら周囲の爽やかな天気に相反するような寒さ。
言葉で言い表せず恐縮だが、「経験したことの無い寒さ」とだけは言える。
そして徒歩で30分ほどのブルックリンブリッジを渡るもこの時の気温マイナス8℃。ここまで寒いと湿度は低く、撮っていても景色や空気がスッコーン!と抜け通っている。雲一つない空から降り注ぐ太陽の光や空気の透明度がハンパではない。日本では経験できない撮影環境だ。
しかし!良いことばかりではない。
手の指がもげそうな寒さである事実に変わりはないが、もっと恐れたのは「カメラの故障」である。
想像以上の寒さが不安にさせた。カメラのマニュアルには耐用温度0℃~40℃と書かれており、極寒地での使用は「動作保証外」である。カメラを起動させる時に沈胴式レンズがモーターによってせり上がる機構なのだがこの動作が心許ない。止まりそうな気がするくらい弱々しい。元々モーター動作が貧弱な感じのカメラだが、この寒さの中でこの貧弱さがさらに際だった。可動部分が万が一凍り付いてギアの一つでも欠けようものなら全てがパーである。これは本当に気が気ではなかった。
ひとまず対策としてホッカイロをポケットに入れ、撮らない時はポケットの中でカメラを温めていた。それでも数分ポケットから出しているだけでカメラの筐体は鉄の塊であることを主張するかのように冷たくなった。
着いて早々にニューヨークの寒さの洗礼を受け、そして私のニューヨークの始まりだった。
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こんな書き方で締めると格好良いが、実際にはこのあとBroadwayでユニクロを見つけ猛ダッシュでヒートテックの股引(ももひき)を購入した。この股引がニューヨークでの唯一の買い物になってしまったというオチ。
アバクロでもホリスターでもなくユニクロ・・・。
ニューヨークでユニクロかよ!と自責してはみたがやはりあの寒さには勝てなかった。
生きるか死ぬかの瀬戸際だったし。
あれほどユニクロ見つけて心から嬉しいと思ったことはない。
しかも残り2つしかなくセール中で半額。日本で買うより安かった。
異国の地で日本企業に救われた。

