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既得権の守り方

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ここのところ新卒学生の就職率が低いとマスゴミが騒いでいる。

私も失業率5%の中の一人なので他人事ではない。

アホなコメンテーターとかいうどういうことを生業としているのか分からない人たちが、箸にも棒にもかからない持論を展開しているのを聞くにつれ、ほとほとこの国の未来は真っ暗だなぁ、と思わざるを得ない。

上場企業の現金保有額が過去最高なんだから雇用を増やせ、

とか、

中小企業に目を向けろ、

などなど。アホか。

上場企業の現金保有額が多いのは先行き不透明な社会情勢に加え、そもそも「投資対象がない」という仮説も成り立つのだよ。成長戦略が無いのに雇用だけ増やしてどうするんだ?過剰在庫を持たないのが企業経営の美徳とされるように、余剰人員だって持ちたくないのだよ。

中小企業の人手不足に関しては、企業努力が足りないだけ。採用にお金を使わないで今さら騒いでも遅い。私の経験上中小企業というのは当たり外れが大きい。善し悪しではない。確率の問題として雇用される方のリスクが高い。敢えて言うなら「良い中小企業」もある。ただ、求職者にそういう情報は伝わって来ないのが実情。こうしたミスマッチに関しては改善の余地はまだある。

それでどうしてこういう状況が生まれるかというとすでに経営者、もしくはサラリーマンをしている人たちの「既得権」が障害になっている。会社の看板で生きているサラリーマンというのは所詮「会社の看板無し」では生きられない。この看板の効果は絶大で取引先や世間体にも及ぼす影響が大きい。

そしてこうした既得権はさらに他の既得権者に守られている。

前振り長くなったがこうした「既得権」を否定するのではなく肯定的に「守る術」を考えてみた。「ある日突然自由になる日」が少しでも遅くなれば幸い。特に年収550万円以上のサラリーマンはこうした社会の構造の中でもっとも「注意を要する」と思う。

さて、いきますか。

●自己啓発はしない。

自己啓発なんてしたところで意味がない。人間である以上成長することに喜びを持つ、と言う方もいるかも知れないが、それは「趣味」として割り切るべきであって「実益」は何もない。マスターベーションの方が「快楽としての目的」が明確だ。そもそもあなたが自己啓発のために高いお金と時間を費やしたところでその内容をあなたの上司は理解もしなければ認めようともしない。そもそもあなたの上司がなぜあなたの上司でいるかを考えたことがあるだろうか?

理由は簡単であなたの上司はとっくの昔に自己啓発を止めているからに過ぎない。

●期待しない。

会社や世の中に期待しない。「俺は違う」と思ったり、「なんとかなるさ」と思っても「あなたは他と一緒」だし、「どうにもならない」のだよ。「期待しない」ことは全てに対しての期待値を下げることであって、偶然に期待以上のラッキーが起こればその喜びは「期待していたとき」よりも倍増する。むしろ小さなことで喜べる訓練をすべきだ。

●あなたの既得権を担保している人に媚びる。

これはかなり重要なテクニック。あなた自身の今の「既得権」は誰によって守られているかを考える。上司、部下、取引先、いろいろあるだろう。でもやはり上司や部下に媚びるべきだ。仕事の出来不出来というのはあなたが思っているほど差はない。早くて正確な仕事が美徳なのではなく、いかに周囲と調和することができるかの方が美徳である。また「経営者的な視点」というのは経営者から見ると単にウザイだけなのでそういう能力は間違っても出してはいけない。結局「出世する人種」というのは媚びるのが上手い奴のことであって仕事ができる奴ではない。

ちなみに「協調性が大事」と言っているのではなく、「媚びろ」と言っているのでこの点誤解無きよう。

●出来る限り責任は他人に押しつける。

露骨にやると人間性が疑われるので要注意。でも、「責任の所在を明らかにしておく」という口実で相手が言い逃れできないようにしておくのはテクニックの一つ。大人げなくても「言った言わない」を正々堂々主張できる心臓の強さも大事だ。私はかつてこれらではめられた。

●会社の人間と必要以上に関わらない。

コミュニケーションと称して飲んだりレクリエーションするのは悪くないが、必ずあなたの揚げ足取る奴がいる。今の日本で風通しの良い職場というのは一つの噂が増幅して伝搬することを言うのだよ。

壁に耳あり、障子に目あり

ということわざは21世紀に発明されたことわざではなく、太古の昔からある。日本という国の文化はもともとそういう文化であることを忘れてはいけない。

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これくらいやればあと3年くらいは安泰だ。

こんな生き方が良いのか悪いのか分からない。

シニカルな感じだけど現実とはそういうものだ。

それがイヤなら「突然自由になる日」に備えるしかない、私のように。