
昨日、FBで興味深い書き込みがあってシェアしたんです。元ネタは;
プロの方にお願いしてるのに値切ったら、そりゃ失礼ですという話。
それで私はこれに対して;
「値切って良いことなんて何もないし、相手の言い値(頼む方も頼まれる方も)でやっておけばいつかちゃんと返してくれるし、それが商売の基本だと思うがどうですかね?」
と書いたらけっこう反響がありましたので、改めて私の見解を(※私のFBは友達以外は外部非公開設定ですm(_ _)m)補足しておこうと思います。
●値切りのケース
基本的に見積もり出して、金額がフィックスし、納品後に「価格交渉」はヤクザです。色々事情があるとは思うし、全てがそうだと思わないですし、過去の関係性があるならそういうこともあると思います。ただ、付き合いの浅い相手なら二度と関わらないことです。その会社(もしくは担当者)は日常的にそういうことをしています。
その担当者抜きに、その「会社」と取引するメリットがあるならまだしも、そうじゃないなら次回から軽くいなしたほうが身のためです。私自身はこうした経験はありません。
そして、最初から「価格重視」のケース。
これは仕方ない。
最初から「やる内容」が決まっていて、相手も具体的に案件がまとまっていたり、役割分担が明確な場合に関して、「合い見積もり」という複数に声をかけ、見積をもらうというパターン。「入札」に近いのですが、これは比較対象より金額が多少高くても提案内容でひっくり返せる可能性有り。あと、担当者の「プッシュ」を得られるかどうかも影響する。ただこれはレアなケースでやはり「価格」とか「過去の実績」で決められる。
●値下げのケース
困るのは、ただザックリと「いくらくらい?」というパターン。
「明日なんですが」と始まり、かなり曖昧な内容を伝えられ、そして「いくらくらいですか?」と聞かれる。
実はこれって回答のしようがない、回答すべき根拠が何も無いからだ。そしてこうした場合、安請け合いして上手く行ったことがないので私は(遠回しに)遠慮する。
これって個人事業主にはとーーーっても勇気が必要なんです。「もう少し具体的に教えてくれれば・・・」と思うこともある。ただ、こういう「緊急炎上系」というのは相手も急いでいるので「即答」しないと意味がない。いや、炎上系でも良いのだけど(むしろ得意なんだけど)、こちらとしても全くイメージが沸かないくらいの内容だと「お金」よりも「恐怖」が勝る。価格が提示できないので値下げのしようもない。これについては頼む方の技量に影響する。ちゃんと聞いてくれればこちらも対応のしようがあるのに、という双方にとってもったいない感じのパターン。
そして「金額提示後音信不通のケース」(笑)。
金額提示後音信不通になるケースはままある。私の場合、金額というか見積を聞かれたら写真業にしては珍しく「工数」で出している。要するに「時給」で計算している。カット数の要望も聞くし、具体的なイメージがあればそれもやる。撮影後の処理が必要ならばそれも工数で計算する。「何カット○○万円」とか言うことも無い。撮ったものは多少選定するけど言われなければ「お好きに使ってください」と渡してしまう。
業界的に言うとかなり寛容な方だと思う。
法律的な細かいことを言うとキリがないのだけど、「○○カットまで」とか「コピーライト入れろ」とかその辺も相手の要望に合わせることにしている(※逆にこの辺の法律とか著作権に詳しいからできるので、テキトーとか安売りとは違いますからね。ここ重要なので誤解しないように)。
それでも金額を提示したあとに「音信不通」になるケースはあります。
個人的には仕方ないよな、と思っている。それはそれで相手の都合もあるし、「こいつ高い!」と思われているのかも知れないし、案件自体が消滅しているのかも知れません。それは分かりません。こういう場合、値下げをすれば良いのかというとそういう訳でもない。どちらかというと後述した「案件消滅」か「ペンディング」されているわけなので金額ではなくなっている。金額を下げればその案件が復活するかというとそういうもんでもない。
こういう「請負仕事」というのはいろいろと大変なんです。取引相手との駆け引きが発生し、こうした受託商売というものの原則は「客の我が儘聞いてナンボ」だと思います。ただ、それでも超えてはいけない一線というのがあるはずで、そうは言ってもこればかりは経験を積む以外に何とも言えない部分でもある。
それで受託商売ではなく、私が運営しているECはどうか?・・・・、どう思う?
これはこれで「価格競争」に巻き込まれるのです。お客との直接のやりとりは無いですが、ネットでちょっと検索すれば競合が出てくる。私のサイトでは国内で私しか扱っていない商品が多いのですが、それでも「型番商品」はネットで叩かれるわけです。
「あそこ高いよな。」
と、どこぞの掲示板に書かれるんです。これまた仕方ないのですが(笑)、これに関しては放置するしかないと諦めています(笑)。どういうことかというと社会的に価値のあることをするには適正な利益が必要なわけで、こちらもボランティアじゃないんです。
営利目的
なんです。もうね、価格なんてどんな商売やってても言われると思います。ただ、価格だけであーだこーど言う人は実際のところ「買わない人たち」なんです。安くしたところで買うかというと買わない。なのでこれまた値下げしたところで買うかというとそうでもない。
なので、実際に「買ってくれたお客さん」を大事にしたいと思っているし、これは受託も含め一環している。私にできるのはそのくらい。「こっちは客だ!」と言われてもお客というのは「お金払ってくれて初めて顧客」なんだし、提供する商品やサービスというのは自分の鏡なので買ってくれれば素直に嬉しいし、心底感謝している。それに表現として適切ではないかも知れないがお客というのはある意味「仲間」なのだ。仲間を大事にするのは当たり前。
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いずれにせよ何を言おうが、どうしようが、前述したような状況に陥るのはやはり自己責任だと思うべき。
値切られる自分、値下げしないと売れない自分、全て「自分」なのよ。
ここで「値切られないようにするために何をするか」、「値下げしないためには何をすべきか」を考えるのがビジネスだと思う。お客を責めても何も変わらない。
なので私は外部にお願いするとき値切ったり、価格交渉をしないことにしている。むろん、相場観を持っているので(質や内容に比して)高ければ頼まないだけで、こちらから金額について言うことはない。また、頼まれるときは最初は相手の言い値でも良いと思っている。最初の取引というのはお互い「怖い」。怖いが「最初」が無いと関係性も築けない。どこに着地点を見いだすかだと思う。時には相手の土俵で戦うことも必要だ。
そしてよほどの理由が無い限り、最後は経済合理性で決めるしかない。常識外れの金額を平気で言う人もいるし、しょせん価格なんて相手の価値観に依存するのだし、ただ安ければいいという相手というのは一緒に仕事をしていても何にせよハッピーにならない可能性が高い。
こうした考えがあって;
「値切って良いことなんて何もないし、相手の言い値(頼む方も頼まれる方も)でやっておけばいつかちゃんと返してくれるし、それが商売の基本だと思うがどうですかね?」
と書いたのだ。
結局のところ頼む方も、頼まれる方もどっちもどっちで本質的に優越を付けたりするようなものではなく、あくまで「投資」であり、その結果としてリターンを求め、最大化させるのが目的なんだから。
なんか長々と書いてしまったな。

